太陽光発電所の売却方法と高く売るコツ

2022年06月20日

今、太陽光発電所を売却される方が増えてきています。「急な入用ができた」「別の事業に投資したい」「管理が大変と感じている」……そんな太陽光発電所のオーナーの方は売却も検討されることをおすすめします。

多額の初期投資やランニングコストをかけてきたため、どうせ売るなら1円でも高く売りたいというのが人情というもの。そこで、今回は太陽光発電所を高く売るためのコツや直買取業者選びのポイントについてご説明します。

太陽光発電所

1.太陽光発電所を売却する3つの方法

太陽光発電所を売却するには、主に3つの方法があります。
それぞれのメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。

(1)自分で買主を見つけて直接売る

近所に太陽光発電所が欲しい買主がいる場合や、知り合いに売却できる場合は直接売ることが可能です。
手間がかかる他、個人でのやり取りのためトラブルが起きる可能性もありますが、目に見えたコストはかかりません。
手数料を掛けずに売却したい場合におすすめです。

(2)直買取業者に依頼する

スピーディーに売却したい場合は、直買取業者の利用がおすすめです。
依頼者は購入相手を探す必要がないため、 スムーズに現金化することが可能になります。

(3)仲介業者に依頼する

適正価格での売却を希望の場合におすすめです。
仲介業者に直買取希望者を探してもらうことで、適正価格で売却できる可能性が高くなります。
(2)に比べて多少時間は掛かりますが、高額な売却金額を狙いたい場合に有効です。

2.太陽光発電所を高く売る5つのコツ

高く売れる太陽光発電所の特徴は「物件の資料が揃っている」「整備・修理がきちんとなされている」「設置後10年以内である」「 メーカーの保証期間が残っている」「被災していない」という5点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)物件の資料を揃える

まずは物件や設備に関する資料を揃えましょう。主に以下の書類が太陽光発電所の売却手続きの際に必要となります。

  • 売電実績がわかる資料
  • 登記書類
  • メンテナンス状況がわかる書類
  • メーカー保証の状況がわかる書類
  • 保険関連の書類

これらの書類が揃っていることで、手続きや査定がスムーズになり、より早く太陽光発電所を売ることができ、その分好条件での売却が可能となります。特に登記関連の書類は必須です。また、売電実績やメンテナンス状況、メーカー保証の状況がわかる資料があれば、正確な査定ができるようになります。

(2)設備の整備・修理をしておく

設備の整備・修理

太陽光発電所は常に風雨に晒されている厳しい環境下にあり、年月が経つとどうしても劣化や破損が進んでいきます。太陽光パネルなどの設備に損傷や整備不良がある状態だと直買取価格が大幅に下がってしまいます。設置されている設備が現行法に対応しているか?ということも重要です。

また、雑草が生えたまま放置されているというように、周辺の環境も査定に影響することがあります。

売却前にお金をかけて大幅な整備・修理をする必要はありませんが、点検をして可能な範囲でメンテナンスを行いましょう。

(3)設置後10年以内に売る

太陽光発電所も建物や車と同様に新しいほど高く売れる傾向があります。特に設置後10年以内の物件は状態が良く、メーカーの保証期間中であることが多いのに加え、設置後10~20年間のFIT(固定価格直買取制度)期間の恩恵を受けられることもあり、好条件で売却できる可能性があります。

特に売却を検討されていて設置から10年目を目前に控えている方は、売却までの期間を見越し、早めに動き出されることをおすすめします。

(4)メーカー保証の期間中に売る

メーカー保証の期間中

太陽光発電所は太陽光パネルのメーカー保証がついていたほうが高く売れる傾向があるので、なるべく保証期間中に売却されるのがおすすめです。多くのメーカーでは保証期間は10年~15年に設定されています。保証がついていないと価格が下がってしまいますので注意が必要です。

また、保証期間内であってもメーカーが倒産してしまったなどの理由で現存していない場合、保証が受けられず修理も難しいことから、大幅に直買取価格が下がるおそれがあります

(5)災害発生前に売る

災害発生

地震や台風、大雨などの自然災害が発生した場合、太陽光発電所も大きなダメージを受けるおそれがあります。仮に被災してしまえば高額な復旧費用がかかってしまいます。災害発生後に売却する場合、たとえば損傷が発覚して復旧費用を相手方が負担するようなケースだと、その分だけ値引きされてしまいます。被災した実績があると保険料が高くなり維持費が上がってしまうため、直買取価格にも悪影響が出ます。

自然災害はいつ起こるかわかりません。災害発生前に売るという観点でも、売却を検討されているのであれば早めに動いたほうが得策です。

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