中古太陽光発電市場が活況!その理由は?

2022年10月31日

太陽光発電所市場に新たな動きが出てきていることをご存じでしょうか。今までは新規で太陽光発電所を設置する企業や個人が多かったのですが、2021年以降は中古太陽光発電(セカンダリー)市場が規模を拡大しつつあります。今後もセカンダリー売買は増加すると見られており、太陽光発電所を維持するよりも売却したいと考えている方にとっては有利な方向に向かいつつあるといえます。そこで今回は中古太陽光発電所市場が活況している現実について詳しく解説していきます。

 

 

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中古太陽光発電市場とは?活況が続く理由は?

2022年の中古太陽光発電市場は「売り手市場」!

太陽光パネル2022年の中古太陽光発電所市場は売り手市場となっています。その理由としては、売電価格の低下が挙げられます。そのことに加え、コロナ禍での厳しい事業環境のため資金を確保するため、売却することで得た資金を本業に投資するためといった、方向転換を考えるオーナーが増えてきていることも関係しています。また太陽光発電所の設置による減価償却の計上を目的として購入した場合、目的を達成したことで今後の維持管理費用を削減する意味でも売却を考えるオーナーもおり、この傾向は今後も増えていくと考えられています。FIT制度の適用期間である10年を区切りとして売却を考えるオーナーも2019年以降増えていくと考えられています。中古太陽光発電所市場で購入したいニーズの高まりもあり市場はかつてない盛り上がりを見せているのです。中古太陽光発電所はなぜ求められているのか、その理由については次で詳しくご紹介します。

需要が増加している理由は?

なぜ今中古太陽光発電所の需要が増えているのでしょうか。その理由として以下の3つが挙げられます。

再生可能エネルギーの導入・利用を考える企業の増加

再生可能エネルギーの導入や利用を考える企業は年々増加しています。企業の提供するサービスや製品を選ぶ際、「自然やエコに配慮した事業活動を実践している企業かどうか」を選択の理由とする消費者が増えていることが背景にあることも理由のひとつです。また世界中で環境に配慮した事業活動をすることが進められており、日本では再生可能エネルギーを利用することで国からの補助が受けられるメリットもあります。そのため太陽光発電所を再生可能エネルギーとして利用することを実践する企業の需要は今後も増えると考えられています。

低リスクで安定した投資物件へのニーズの高まり

安定した売電収入が得られる太陽光発電所は、投資リスクの低い投資物件として注目されています。特にコロナ禍の影響で投資を見直す動きが高まっており、従来の投資を見直す投資家や経営者は増えています。もちろん太陽光発電所もノーリスクというわけではなく、自然災害による機器の破損や思わぬトラブルが発生する可能性がないというわけではありません。それでも太陽光発電による発電の売買価格は中古太陽光発電所であれば見通しが立てやすく、安定した収入が得られるメリットがあります。

半導体不足や燃料高騰を背景とした中古の需要が増加

半導体不足や燃料高騰といった世界的な問題が増えている中、新規での太陽光発電所の設置は難しくなっていることも中古の需要が増加している理由のひとつです。太陽光発電を新規で設置する場合、土地の確保も必要ですが発電所自体の供給に時間がかかってしまう現状では、いつから売電ができるのか計画通りにいかない可能性があります。中古太陽光発電所であれば、すでに設置されている状態で買い取りができるため、節税を考えて購入したいオーナーや新規購入費用を抑えたいと考えているオーナーにとってもメリットが大きいといえます。

中古太陽光発電所の買い手側のメリットは?

メリットとデメリット中古太陽光発電所市場が活況している理由として、需要の高まりと共に買い手側のメリットが多いことも挙げられます。そこで買い手側のメリットについて詳しく見ていきましょう。

FIT単価の高い太陽光発電を購入できる

FIT制度では10年固定価格で買い取りをしてもらえるため、中古太陽光発電所の中でも単価の高いものを選べば大きな収入となります。売電価格は年々低下しているため新規で購入するよりも中古太陽光発電所を購入した方が収入増を見込めます。

過去の発電実績から収益を予測しやすい

中古太陽光発電所であれば発電実績を確認してから購入ができることもメリットです。太陽光発電所の発電量は、設置した場所や地域で差があるため新規だと予想よりも発電が少ないという可能性もあります。中古太陽光発電所では過去の実績を確認してから購入が可能なので、収益を予測しやすく投資物件としても安心して購入ができます。

すぐに売電収入を得ることができる

中古太陽光発電所であればすぐに売電収入が得られることもメリットです。新規購入の場合は設置する場所の確保だけでなく設置の工事から必要になるため、手続きも考えると売電収入が得られるのはかなり先になってしまいます。中古太陽光発電所であれば購入したのちに手続きをするとしても契約後すぐ、時間がかかったとしても翌月から売電収入を得ることができます。

設置・購入費用を抑えることができる

太陽光発電所の設置や購入に関わる費用を抑えることができることもメリットです。新規で設置する場合は本体だけでなく設置する土地の購入費用、設置の工事費などがかかるため、売電で投資を回収するとしても時間がかかります。中古太陽光発電所であれば投資費用が抑えられるため、売電で得られた収入が目減りすることがないのが魅力といえます。

太陽光発電所を売却する側が注意しておきたいポイント

ポイント今所持している太陽光発電所を売却する際、できれば少しでも高額で売却したいと考えているならいくつか注意したいことがあります。詳しく見ていきましょう。

売却金額はどうやって決まるのか?

太陽光発電所を売却する際の金額は、売電実績だけでなく将来の損益や利回りで決定します。自然災害のリスクが高い場所に設置されている、また発電量が平均して低めとなっている土地に設置されている場合には売却金額が下がる可能性があることに注意が必要です。発電量が落ちた原因が設備の故障やメンテナンスが不十分なことによるものであれば、設備を修繕することで売電実績の改善が見込めるため、売却金額アップの可能性があります。

高く売るためのポイントとは?

太陽光発電所を高く売るためのポイントとしては以下の5つが挙げられます。

  • ①物件(太陽光発電所、設置している土地等)の資料がそろっている
  • ②整備・修理がされている(定期メンテナンスの記録がある)
  • ③設置後10年以内
  • ④メーカーの保証期間内
  • ⑤被災したことがない

太陽光発電所を高く売却するためのコツについては、下記の当サイトの記事をご参考ください。

まとめ

ご説明中古太陽光発電所市場は、需要の高まりもあり近年かつてない盛り上がりを見せています。需要が供給を上回っている現状、売却を考えている方にとってはまさに今が売り時といえます。ただ、売り手市場だからといってすぐに売却してしまうと逆に損をしてしまう可能性もあります。高額で買い取りをしてもらうためにも、仲介業者を吟味し、所持している太陽光発電所のメンテナンスもしておくことをおすすめします。

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